図化作業を開始しました。(2018/3/11)

こんばんは。
ブログ係のHです。

調査も佳境に入り、掘削によってわかったことを図面にする作業が開始しました。

 まず、出土した葺石を図化する前には、石の形がはっきりわかるよう、すきまの土を取り除かなければなりません。葺石を見やすくしたあとは、図化するときに必要な「軸」となる糸をトレンチ内に張ります。

 これらの作業を終えると、図面を描く作業に入ることができます。こうした図面や写真をまとめたものが「発掘調査報告書」と呼ばれるものです。調査区は調査が終わると埋め戻されてしまいます。ですから、こうした図化作業は、調査に携わったり、見学できない多くの方に客観的な情報を提供する重要な作業です。


平面図をかく院生のN氏

 また、くびれ部のトレンチでは、先日検出された葺石の位置と標高を昨年度の調査成果と照らし合わせる作業を行いました。具体的にはトータルステーション(TS)とレベルを用い、葺石の位置と標高を確認しました。TSは基準とした点からの正確な距離を測る機械です。レベルは標高を測るための機械です。


TSを操る1回生・4回生・院生混合チーム

 宿舎に帰ったあとは、TSとレベルの測量結果を図化し、昨年度の調査成果と照らし合わせました。院生を中心に今年度の調査結果について熱い議論が交わされました。


膝を交えて議論する学生たち

明日以降も掘削および図化作業が続きます。根気のいる作業ですが、今後もがんばっていきます。

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