掘削作業はすすみます

こんばんは。本日のブログ担当のUです。

今日も、昨日に引き続き、それぞれの調査区を掘り進めていきました。
調査参加5年目以上の大学院生も、今年度から本格的に参加しはじめた下級生も、まさに発掘調査!ともいえる掘削作業には胸躍るものがあります。
しかし、ただやみくもに大スコップを振り回すだけでは調査になりません。
一層一層とミルフィーユのような土をはがしていく掘削作業では、その都度あらたに検出される土層の性格をしっかりと考えながら掘り進めなければならないのです。

当然その過程においては、予想外の遺構や、想定とはことなる質の土が出てくることもあります。
今日の掘削作業においても、少し予想外の成果がありました。


後円部調査区で出はじめた岩盤層

写真は後円部調査区の一部です。
この調査区の浅いところに、地山の岩盤と思われる層が出始めました。昨年度の後円部調査区の写真(詳しくは当ブログの昨年度の記事をご参照ください)と見比べて頂いても、その差がおわかりいただけるかと思います。
墳丘の表面をすべて葺石できれいに飾る、というオーソドックスなつくりかたとは一味違っているかもしれません。
そうした結果の解釈を、作業しながら、あるいはミーティングの場などでしっかりと議論することが、発掘調査において大切な場であるのです。

もちろんそうした作業に集中しながらも、作業に使う道具の手入れ・こまめな整頓なども重要です!


日々使う道具に感謝し、道具についた土をふき取る現場道具の守護神H氏(M1)

調査で判明しつつある様々な情報や、今後の調査のすすめかたを宿舎で熱く議論しつつ、夜は更けていくのでした・・・


白熱する議論。睡眠不足には要注意

“掘削作業はすすみます” への 2 件のフィードバック

  1. 今年もいよいよ調査は開始しましたね。
    山の上で寒いだろうけれども(今年フランスもサブイデス〜)、皆様は体に気をつけて頑張って下さいね。
    現場ほど、楽しいものはないっ!

    1. コメントありがとうございます。

      今年の現場は例年より暖かいですが、調査団員たちは花粉に悩まされています。
      これからもどんどんブログを更新していきますので、ご覧いただければ幸いです。

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