石の性格をさぐる

こんばんは。ブログ担当のⅠです。

本日も昨日に引き続き、2つの調査区に分かれて掘削作業を行いました。

すると、後円部調査区とくびれ部調査区のどちらにおいても、
表土(現在の地表)の下から、拳よりも少し大きいサイズの石が出てきました。


くびれ部調査区の様子

古墳の発掘では、これが原位置を保った葺石(土砂の流出防止や古墳の荘厳化のために墳丘に葺かれた石)であるのか、
あるいは上にあった石が転落してきたものであるのかを見極めることが大切です。
そのための判断材料の1つとなるのが、基底石の存在です。
基底石とは、葺石の核となる大ぶりの石で、
これは古墳を築造する際にしっかりと据え付けられるので、
転落することもありません。
したがって、基底石が出てくると、その石群は葺石だと解釈できるのです。


宝塚市長尾山古墳で検出された基底石

今後は検出された石の性格をさらに詳しく精査していき、
基底石の存在を確認していくことが作業の第一目標となります。

調査中には、大学院生の先輩が後輩を指導する姿も印象的でした。


淡々と作業をこなす、女子大学院生の鑑H氏(M2)


後輩は先輩の背中を追い、成長していく

“石の性格をさぐる” への 2 件のフィードバック

  1. 連日の調査お疲れ様です。
    現場の雰囲気が伝わる素敵なページでした。
    初めて研究室のブログを拝見しましたが
    各記事のトップ(タイトルの近く)にも
    日付の記載があった方が嬉しいです。

    最後まで怪我等ないように
    発掘調査頑張ってください!

    1. コメントありがとうございます。

      ブログの改善点もご指摘くださり、大変参考になりました。
      体調管理など怠らずに、集中して頑張っていきます!

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