こんばんわ。ブログ担当のUです。
本日は、雨天だった昨日とはうってかわって、気持ちの良い青空でした!
遠くまでよくみえます。思わず景色に見とれてしまっています。
さて今回は、発掘調査の一日の流れをご紹介したいと思います。
今日から掘削開始ということで、設定した調査区の範囲を、表面にある腐葉土から順に掘り下げていきます。
ところで、掘りあげた土はどうするのかというと、そのまま周りにほったらかしにするのではありません。
土のう袋に詰めて、一か所にまとめて積んでおくのです。
土のうを積むときにも、きっちり並べて積まないと、崩れたりして事故の原因となりかねませんので、注意が必要です。
はじめて参加する人は、先輩から土のうの作り方を教わっていました。
先輩の丁寧な指導が光ります。
調査の成果はその日のうちに、現場でのミーティングで共有します。ミーティングの際には、みんなで各トレンチをまわり、担当の学生がその日の成果を報告します。
トレンチが複数個所に分かれている場合にも、このように他トレンチの成果を把握することは、とても重要です。
他のトレンチでも自分のところと似たような土が出てきていないかなどの情報が、自分がいる調査区の発掘においても不可欠な情報になります。
夕方、作業が終了したら、保護のため調査区全体にブルーシートをかけます。
チームワークが試されるときです!
また、作業のあとは道具についた土をみんなで落とします。毎日使う道具を、安全に、長く使えるよう手入れをすることも、調査そのものと同様、大事な作業です。
いかがだったでしょうか?発掘調査と一口に言っても、ただ土を掘るだけでなく、現場全体のケアが重要な作業であることをわかっていただけたら幸いです。
今回の調査の目的は、万籟山古墳の墳丘の大きさや構造についての情報を得ることです。
明日以降も掘削が進めば、徐々にそういった成果がお届けできるかと思いますので、お楽しみに!
(本日はコラムはお休みです。楽しみにしていた方には申し訳ありません…)