はじめまして。
大阪大学考古学研究室、万籟山古墳発掘調査団のブログ担当です。
本日より、日々の調査の成果や調査の一コマなどを、このブログで発信していきます。よろしくお願いいたします。
さて、今日から、わたしたち大阪大学考古学研究室は兵庫県万籟山古墳の調査にはいりました。といっても、調査初日の今日は、古墳の発掘調査に先立っての勉強会でした。
今回の調査で発掘する万籟山古墳は、古墳時代(3世紀中ごろから7世紀)につくられた有力者の墳墓です。今回の事前勉強会は、古墳の外表施設(葺石(ふきいし)など)、埴輪(はにわ)、副葬品などの基本的な知識をみんなで身につけようという目的で行いました。
各テーマ担当の3年生が、作成した資料をもとに発表していきます。
古墳時代にかんする基本的な知識(たとえば、古墳とはどのようなカタチがあるかといったことなど)から、埴輪のこまかな特徴まで、もりだくさんの内容でした。
なお、古墳にかんする基礎知識については、本ブログの右上にある「中学生・高校生のみなさんへ」のページでご紹介しています。興味がある方は、是非のぞいてみてください。
3年生による発表に続いて大学院生から、昨年度の調査成果や現場での諸注意にかんする発表もありました。やや専門的な内容になっていきます。
事前勉強会のあとは結団式です。
この結団式は、いかめしい名前なのですが、要は発掘調査の諸連絡、自己紹介といった内容です。
はじめに研究室の福永伸哉先生より、今回の調査についてご説明いただきました。
また、今回はじめて顔を合わせる人も多かったため、自己紹介も行いました。
いよいよ明日からは現場での作業です。三寒四温の不安定な天気ですが、無事に調査を終えられるよう、ケガに気を付けて頑張りたいと思います!(U)
万籟山古墳は前期古墳の特徴をよく残していますね。長尾山も棺を開けずに埋め戻されましたが今回もじっくりと取り組んでください。地元から応援させていただきます。
石尾様
コメントありがとうございます。猪名川流域における前期古墳について、より詳しい実態を明らかにできるよう頑張ります。
今後とも、よろしくお願いいたします。